【ジュエリーの基礎知識】


『オリジナルジュエリーを作ってみたいなぁ・・・。でも自分のイメージをうまく伝えられるか心配で・・・。』

そんな気持ちで、今一歩踏み出せない方もいらっしゃるのでは?
そんなあなたも、少しのジュエリー知識を身に着けておけばイメージを伝えやすくなるのではないでしょうか?

ここでは、簡単なジュエリーの知識をご紹介致します♪

     リングの構造


中石

メインストーン、センターストーンとも言います。
主に、指輪の中心になる石のことです。
中石にはダイヤモンドなどの「ファセットカット」、オパールなど半円形の「カボッションカット」。
また真珠やサンゴなどの丸玉があります。

メレ

メレとは、一般的に中石を取り巻く小さな石の装飾を言います。
一般的には、ダイヤモンドのメレが使用されますが
オリジナルでオーダーする場合は、色石を使用することもあります。

リングは装着していると、いろんなところにぶつかります。
それでもなるべく直接石に衝撃が伝わらないように、爪の種類、つける位置や形に工夫が必要になります。

石座

石をのせる場所のこと。
石座のなかでも、石のはまる部分をベゼルとかシャトンと言います。

指なじみ

指輪をはめたときに指に直接触れる腕の内側の部分のこと。
腕の内側の角を滑らかにすることで、指の肉がよれたり挟まったりすることなく 指輪の着け心地がスムーズになります。

断面は、下記に記す様にいくつかの種類があります。
シンプルな指輪でも、腕のデザインを変えるとガラッとイメージも変わります。
近年、華奢なデザインのリングも多いですが
金もプラチナも柔らかい素材のため、重い荷物を持った時などの加重による変形が起こりうるので ある程度の厚みは必要となります。

(腕の種類)

上記にある腕の種類がいくつかあります。主に甲丸、平内がよく使われます。

甲丸こうまる
平内ひらうち
平甲丸ひらこうまる
剣腕けんうで
 
しのぎ
 

宝石大陸ではどんなリングが作られているか見てみたいという方は、こちらのオーダーギャラリーをご覧ください♪

     ペンダントのパーツ


ネックレスにも、様々なタイプがございますが
中石をチェーンに吊り下げるタイプのネックレスを『ペンダント・ネックレス』(以下「ペンダント」)といいます。
ここでは、基本的なペンダントの仕様や、パーツについてご案内致します。

(ペンダントのパーツ)

バチカン
引き輪

バチカンとは、中石座をチェーンに通すための金具のことを言います。 三味線で使うバチ(撥)に形状が似ている環状のパーツのため撥環(バチカン)と呼ばるようになった様です。 パーツとして上部についているものやペンダントトップと一体になっているもの、 地金のみのシンプルなものからデザインの一部として宝石が留まっているものなどが あり、アレンジを楽しむ事が出来ます。

環状の管の中に、バネが内蔵されており ツマミを引っ張ることでそのバネを収縮させて開閉することの できるパーツです。このパーツを開閉させてプレートに引っ掛けて使用します。 引き輪とプレートは基本的にセットで使用します。

プレート
丸環

チェーン用の引き輪やフックをひっかけて使う板状の金具です。 以前は、ダルマに似た形をしていた事から「ダルマ環」とも呼ばれます。

丸環とは一般的に、丸線(断面の丸い針金状の地金の棒)を環状に丸めてパーツ同士を固定せずにつなげるパーツを言います。 中石とバチカンなどをつなげる丸環はロウ付け(金属同士を接合すること) されていますが、チェーンの引き輪とチェーンをつなげている丸環はロウ付けされていません。 これは、チェーンが引っかかったりした際に、丸環が開いて切れることを防ぐためです。

スライドアジャスター

スライドしながらチェーンの長さを調節します。丸いスライド金具の中にはシリコンが入っており チェーンが滑らかに動くようになっています。ただしこのスライド金具は、デザインチェーンなどの凸凹した チェーンや太いものには対応していません。 その場合は、引き輪が引っかけられるくらいコマの目が大きなアジャスターチェーンなどが用いられます。


(ペンダントのタイプ)

大きく分けて2パターンのペンダントネックレスがございます。


  • 両引き

    両方からチェーンで中石を引っ張るように固定しているので 「両引きタイプ」と言います。このタイプはチェーン一体型となります。





  • バチカン

  • こちらは、一般的なタイプでバチカンにチェーンを通して装着するタイプとなります。 バチカンの仕様としてはイラストのように丸環によってユラユラと石が揺れるタイプと 石座にバチカンを固定するタイプがあります。

    中石をより目立たせたり、小さな中石に合わせてバチカンも小さくする場合などに 固定バチカンをできるだけ小さくしたアレンジもできます。 ただしこの様にバチカンがプレートより小さくなる場合は、 チェーンを自身で取り外せないチェーン一体型となります。




両引きタイプ

定番シンプルオーダー


エメラルドをスッキリとした両引きで


オレゴンサンストーンの魅力が引き立ちます。


リバーシブルタイプのオパール。両面仕様です。


プリンセスカットのタンザナイト。枠をミル打ちで華やかな印象に

バチカン:シンプルタイプ

定番シンプルオーダー


定番のシンプルなバチカン。ネオンカラーのスピネルがゆらゆらと存在感をアピール。


シンプルなダブルバチカンがペリドットの煌めきを演出。


デュモルチェライトインクォーツはフクリンで留め、固定バチカンでシンプルに存在感をアピール


ワンポイントでダイヤをあしらい、石を引き立てるためバチカンは小さくしてチェーン一体型に。

バチカン:メレダイヤ装飾タイプ

セミオーダー


ぎっしりのメレダイヤと輪郭を縁取ったミル打ちがスピネルを華やかに。


美色のロードクロサイトをマーキースダイヤのバチカンで


シンプルなフクリン留めのオパールを、涙型のメレダイヤのバチカンがグッとエレガントに


高貴なペリドットを捻りのきいた気品のあるバチカンで

バチカン:バチカン一体型タイプ

セミオーダー


高級感のあるタンザナイトをさらに華やかに


メキシコオパールを艶やかな雰囲気に演出。


スッキリとしたアクアマリンも、ダイヤの流線形がゴージャスに


唐草模様とダイヤで、オパールが重厚感をまといます。

  もっといろんなペンダントが見てみたいという方は、こちらのオーダーギャラリーをご覧ください♪



     石留方法

(中石の石留方法)

中石の石留方法で代表的なものは以下となります。

  • 爪留め
  • 一番メジャーな石の留め方です。
    輝きを重視する石や、石の透明感を出したい場合は光を取り込み易い、この留め方がおススメです。
    3本爪、4本爪、6本爪で留めることが多いです。

  • フクリン留め
  • 石をグルっと取り囲んで石を固定する留め方です。「伏せ込み」ともいいます。
    この留め方は、引っ掛かりが無いことが特徴で
    セーターやストッキングなどにも引っ掛かりにくく、普段使いのジュエリーなどの向いています。

  • はさみ留め
  • 爪を使わずにリングに溝を切って、そこに石を挟んで留める方法です。
    上からは見えないように、石座があります。

(爪の形状)

爪留めの爪の形状にもいくつか種類があります。
少しの違いですが印象ががらりと変わります。

しっかりと肩がはった爪で石を動かないように留めます。

鬼爪の肩を落としたような少しスマートな印象です。

止まる面積が広いので、しっかり留まります。
平爪をさらに広くしたのが板爪といいます。

比較的高価なカボッションカットの色石や、パールなどに用いられます。三角爪とも言います。

一般的に使われており、あまり目立たなく石を留めることができます。

丸線という断面が丸の針金状の材料を使って作ります。丸爪と同じく目立ちにくい爪です。
また先を玉のように丸くしたものは玉爪と呼びます。

 

バケットカットなどのコーナーや、マーキースやペアシェイプなどのとがった部分を包むように留めます。
石の保護にもなる留め方です。

 

(メレの石留方法)

メレダイヤなどの小さな石を複数留める場合は、下記のような留め方があります。


 
傘爪かさつめ
レール留め

複数の石の片隅を同時に均等に抑える加工。
1本の爪で左右2ピース留めたり、複数の石の中央に爪が有り、それぞれの石に掛るように留める事が出来ます。
「共有爪」とも言います。

平行したレール状の枠に、複数の宝石を連続で並べて留める加工です。

パヴェ
(パヴェセッティング)
 

フランス語で「石畳」を意味します。
表面に複数の小さなメレを隙間なく敷き詰めた石留め方法です。

(彫り留めの種類)

石留の方法には、上記それ以外にも地金を彫って留める方法があります。


スポット留め
はつり留め

地金にメレの輪郭に合わせて穴を開け、たがねで彫り起こしたばり状地金を爪にして宝石を留める加工です。殆ど爪は見えません。

地金にメレ穴を開け、たがねで起こした爪で留め、爪先を玉ぐりで仕上げ留め押さえる加工です。

連留め
後光留め

地金にメレ穴を開け、たがねで起こした爪で複数のメレを線状に連続で留める加工です。

地金にメレ穴を開け、たがねで彫り起こした爪で留めた石から放射状に彫った加工です。
彫り跡が、仏像の後光の様に見えることからこう呼ばれています。宝石の輝きを高め、より大きく見せる効果があります。

桝留め
玉留め

地金にメレ穴を開け、宝石の周囲を四角に切り囲み、その中にたがねで彫り起こした爪で留める加工です。

地金にメレ穴を開け、玉ぐりのみで爪を丸く仕上げ留め押さえる加工です。

泡留め
  

地金にメレ穴を開け、たがねで彫り起こした地金で宝石を留め、その石と石の間の地金部分に泡のような玉状を敷き詰めた加工です。
少ない石で華やかさを増して見せる効果があります。



これだけの知識があれば、自分が思い描いているジュエリーイメージも伝えやすくなります(^^)/ さあ、あなたも自分だけのオリジナルジュエリーを作ってみよう♪レッツトライ!





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